【新しい試みを導入した機種設置後のホールの対応】

「最大2つまで」と定められていたスタートチャッカーの数が04年の新基準で「最大3つまで」となり、これまでになかった第3のスタートチャッカー(以降、第3と記す)を搭載した機種が登場するようになった。

ところが、その第一弾として華々しく登場した機種がいきなりホール側を悩ませた。
同機種の第3の入賞口が横穴式で狙いやすかったため、新装時の甘釘状態ではあまりに回りすぎたのだ。

この事態に慌てたホール側は以降第3の入賞口をシメるようになり、メーカー側は、打ち手が直接狙えるような第3を搭載した機種の開発に消極的になってしまった。

ちなみに、第3の入賞口のシメ具合はホールによって区々で、全然入らないように第3を完全に潰してしまったホールもあれば、そこそこ入るのだが、第3を狙うことによって、玉の多くが盤面の右側に流れて死に玉になるように調整したホールもあった。

(以上、当サイト内の「第3のスタートチャッカー搭載機種」より転載)

このように新しい試みを導入した機種の場合、想定外の事態が起こりうる。
そして、それが上記のような「あまりに回りすぎる」といった、ホールへの打撃になった場合、調整をした者には「とんでもない調整ミスを犯してしまった」という忌まわしい記憶として残る可能性がある。

そうなると、今後同タイプの、今回の例で言うなら、第3を搭載した新機種が設置されても、そのホールでの調整は新装時からかなり辛いものになるであろうし、第3とは違う全く新しい試みを導入した新機種が登場した場合も、その試みは活かされることがなく潰されるに違いない。

こうした「同じ失敗は許されない」というプレッシャーから新しいモノに臆病になり、調整が辛くなるというホールの対応は、店長が変わらない限り、そのホールの傾向として長く続くと思われるので、新しい試みを導入した機種が設置された時は、自分が打つ打たないにかかわらず、ホールの対応をチェックし、今後の立ち回りに役立てるべきである。

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